製造の最終工程

撚糸、染色が終わった糸はワインディングと呼ばれる巻きの工程へ進みます。
ワインディングの前には厳しい色判定があり、色のスペシャリストがチェックを行います。
併せて糸全体の検査も行い、合格基準を満たしているか厳しくチェックを行います。

糸のロット差のお話

糸には「釜違い」という生産上のロット差があります。

糸は光の当たり方や見る角度によっても様々な表情を見せるため、パールヨットでは色測定の数値だけで判断せず、複数人で目視検色を行い、より厳しい合格基準の色判定をしています。

常に厳しい目でモノづくりを行っておりますが、全く同じ色の再現は難しく、染色ロットごとの管理が必要となります。お客様の製品クオリティにお役立ていただいております。

糸の美しさに隠された秘密

レーヨン刺繍糸は老舗機械メーカーと共同開発した特別なワインディング機で巻いています。

糸の綾は美しいだけでなく、レーヨンの柔らかさやしなやかさを保ちつつ、糸崩れが起きないように工夫され、解舒性(かいじょせい)に優れロスが少なくなるような巻きに仕上げています。

※解舒性(かいじょせい)とは糸がほぐれる具合のこと

お客様のお手元へ

ワインディングが終わった糸は、保存に適したOPP袋にラッピングし全ての工程を終えます。

これまでの工程で関わった人々の想いと共に、皆様のお手元へ。

巻き工程

  1. 検色

    色の最終チェックが行われます。
    簡易的な洗濯テストも行い、糸として総合的に合格か判定します。

  2. かせ返し

    かせ状の糸はかせ返しをして、糸を大きなボビンに巻き替えます。

    かせ状の糸は取り扱いが難しく、熟練した職人で無いと扱うことが出来ません。

  3. 巻き

    老舗機械メーカーと共同開発した特別なワインディング機械で糸を巻きます。

    この工程でも品質チェックが入ります。

  4. ラッピング

    色番号のシールを貼り、専用のOPP袋に入れてラッピングします。

    この袋は糸の品質保持に適した仕様になっています。

  5. 発送

    製品となった糸は茨城の物流センターより出荷されます。