こだわりは原料から

糸の原料となる「原糸」。
刺繍に合った良質な物を選ぶだけでなく、安定した品をご提供出来るよう、材料選びから徹底的にこだわっております。
変わりゆく時代の中で、いつも変わらない安心をお客様へお届けできるようにしております。

撚糸へのこだわり

撚糸とは糸を撚り合わせることです。
僅かな糸の撚りの加減で、輝きもしなやかさも変わります。

上品な光沢のブライト刺繍糸、素朴ながらも温かみのあるセミダル刺繍糸など刺繍をした時に味わいのある表現が出来るように、糸に合わせて撚糸を変えています。

職人の長年培った技術で1本1本丁寧に仕上げた糸は、皆さまの「モノづくり」に特別な価値をもたらすはずです。

撚糸職人のご紹介

歴史ある繊維の街で、パールヨットの糸は撚り合わされています。

創業1965年、55年以上続く撚糸工場では、二代目となる撚糸職人がパールヨットの糸を扱います。

触るだけで糸のコンディションが分かるほどの熟練技を持つ職人の手しごとは、仕入れた原糸の見極めから始まります。
1mmにも満たない細い糸でも、それぞれ特性は違い僅かな差で糸の表情は全く変わるといいます。

「撚る」という極めてシンプルな作業は、シンプルなゆえに原糸の見極めや環境管理に至るまで職人の細やかな配慮が必要になります。

パールヨットの糸は職人のこだわりの手しごとがあってこそ安心品質の刺繍糸を作り続けていく事ができるのです。

職人の想い

効率化が求められる現代において、ここまで手間をかけるのは「使い手の事を考えたモノづくりを心掛けているから」と職人はいいます。

「たとえ何千本作った中の1本の不良でも、その1本を買ったお客様の期待を裏切ることになってしまう」モノづくりをする職人だからこそ使い手の気持ちを考え、その想いを糸づくりに繋げているのです。

「良い材料を使い、丁寧なモノづくりをしていれば、お客様に喜んでもらえる」

先代からの想いを引き継ぎ、今日も心を込めて糸を撚り合わせています。

撚糸の工程

  1. 原糸チェック

    原料となる糸のチェックを行います。

    最高品質の原糸をひとつひとつ手に取り、検品を行います。

  2. ボビン巻き

    原糸をボビンに巻き取ります。
    均一な品質に仕上がるよう、細かく原糸の管理をしています。
    この作業は染料が綺麗に入るようにする為のこだわりの工程です。
    撚糸職人は染色の事も考え、糸を扱います。

  3. 撚糸

    糸の良さを最大限に引き出すように、それぞれの特性に合わせて糸を撚ります。

    この作業が糸の艶や質感を左右する大切な工程です。

  4. 綛上げ(かせあげ)

    撚り上がった糸を綛(かせ)という形状に仕上げます。
    染色の際に糸が絡まないように「あみそ」と呼ばれる糸でまとめます。
    この作業は熟練した職人の技が必要な工程です。

  5. 染色工場へ

    撚糸職人は仕上がった糸の状態を見極め、最終的な検品をクリアした糸は染色工場へ運ばれます。